小説家・蓮華陽都は鎌倉時代から生きる“血液嫌い”の吸血鬼。
壊滅的な機械音痴のせいで超アナログな生活を送っていたが、ある日の打ち合わせで最新VRMMO内での原稿執筆を、担当編集から持ち掛けられる。
期待と不安を抱いて降り立った世界、そこで待っていたのは数百年ぶりの日光浴と、現実では味わえないおいしい料理の数々。
彼は瞬く間にゲームの虜になっていき……。
……ん? 脳波が人間らしくない――、だから僕はNPC扱いになってるの?
心拍停止で救急要請!? わーっ! ちょ、ちょっと待ってぇ!
超初心者ゲーマーな穏やか吸血鬼が、ゲームと現実の世界を行ったり来たり。
知らずのうちに周囲を巻き込んでいく、スラップスティックなVRMMO放浪記!